■ 主なポイント
1.同じ栄養素でも、効果が全く違う
タンパク質量やカロリーが同じでも、加工度の違いによって体の反応は大きく変わる。
2.研究結果から明らかに
イギリスの研究(Nature Medicine掲載)では、
- 加工食品中心の食事 → 約1%の体重減少
- 未加工食品中心の食事 → 約2%の体重減少
と、ダイエット効果に2倍の差が見られた。
3.理由①:ホルモンの違い
未加工食品を食べると、満腹ホルモン(PYY、GLP-1)が増加し、
空腹ホルモン(グレリン)が減少 → 食欲が自然に抑えられる。
4.理由②:咀嚼と満腹感
未加工食品は噛む回数が増え、満腹感を得やすい。
加工食品は柔らかく食べやすいため、食べ過ぎやすい。
5.理由③:食物繊維の影響
食物繊維が多い食品(オートミール、豆類、野菜など)は、腸内で発酵し、
満腹ホルモンを刺激する短鎖脂肪酸を作り出す。
■ 結論・実践ポイント
・加工度の低い食品(ホールフード)をできるだけ選ぶ
・市販の「ヘルシー食品」や「自然派」の表示に惑わされず、裏の原材料表示をチェック
・手作り料理を増やす(週に数回でもOK)
・スナックではなく果物やナッツを選ぶようにする
■ メッセージ
「何を食べるか」は「どれだけ食べるか」と同じくらい大事。
無理にカロリー制限をせずとも、質の高い食品選びで自然と体重管理ができる。