① 表情筋とは何か?
・表情があるのは 哺乳類だけ
・表情筋はもともと魚の「エラの筋肉」が進化したもの
・表情筋は 顔面神経(第7脳神経) が支配している
表情筋は大きく3種類に分けられる:
1.輪筋(りんきん)
→ 目・口・鼻を「閉じる」筋肉
2.挙筋(きょきん)
→ 上に引き上げる筋肉
3.下制筋(かせいきん)
→ 下に引き下げる筋肉
この3種類の組み合わせで、すべての表情が作られる。
② 表情と感情の関係
表情は単なる顔の動きではなく、
姿勢・呼吸・心拍とセットで起きている
| 感情 | 顔 | 体 | 呼吸 | 心拍 |
| -- --- | - - - - - | --- | ----- | ---- |
| 喜び | 上に上がる | 伸びる | 吸う | 速くなる |
| 悲しみ | 下がる | しぼむ | ため息 | 遅くなる |
| 驚き | 大きく開く | 開く | 息を飲む | 速くなる |
| 恐れ | すくむ | 縮む | 息を止める | 状況次第 |
| 怒り | 緊張 | 力む | 強く吐く | 速くなる |
| 安らぎ | ゆるむ | ゆるむ | 深く吐く | 落ち着く |
👉 表情は「体全体の反応の一部」
③ 自律神経の働き
自律神経は2つだけではない。
一般的には:
・交感神経(戦う・活動)
・副交感神経(休む)
と言われるが、実は 3つの系統 がある(ポリヴェーガル理論)。
① 交感神経
・戦う・逃げる
・心拍↑ 血圧↑ 緊張
② 腹側迷走神経(安全・安心)
・社会的つながり
・リラックス
・安らぎ・喜び
③ 背側迷走神経(シャットダウン)
・危機時の凍りつき
・無力感・深い悲しみ
・心拍↓ エネルギー低下
重要ポイント:
交感神経と副交感神経は交互に働くのではなく、常に同時に働いてバランスを取っている。
例:
・性反応 → 副交感で始まり、最後は交感神経
・驚き → 一瞬交感神経、その後安全なら副交感へ
④ 感情は神経バランスで決まる
・喜び → 安全(腹側迷走神経)+適度な交感神経
・悲しみ → 背側迷走神経優位
・怒り → 交感神経全開
・恐れ → 逃げる(交感)→無理なら凍りつき(背側迷走)
・安らぎ → 腹側迷走神経全開
つまり、
表情=自律神経の状態が顔に現れたもの
⑤ 大事な結論
・表情は感情の表現である
・同時に、自律神経の状態そのものでもある
・表情が乏しい人は、自律神経の働きも乱れやすい
・表情筋を意識的に動かすと、自律神経を整えられる
⑥ 提案されている健康法
毎日、
・喜び
・悲しみ
・驚き
・恐れ
・怒り
・安らぎ
の表情を意識的に作る「表情筋体操」を行うと、
・自律神経が刺激される
・ホルモンが整う
・免疫も活性化する
という理論。
YouTube Dr.ナグモの命の食事より引用