舌がんが増えている⁉

2026年03月15日 15:30
カテゴリ:

1. 口腔がんとは

口腔がんとは、口の中にできる
がんの総称で、次の場所に発生します。

 ●唇
 ●歯ぐき
 ●頬の粘膜
 ●口蓋(上あご)
 ●舌

その中でも最も多いのが「舌がん」です。

近年、日本では口腔がんの患者数が増えており

 ●2015年:約7,800人
 ●2020年:約1万人(予測)

と増加傾向にあります。

2. 若者の舌がんが増えている

舌がんはもともと60歳以上の
男性に多い病気とされていました。

理由
 ●喫煙
 ●過度の飲酒

しかし最近は
タバコも酒も少ない若者にも
増えていることが研究で分かっています。

研究結果
 ●1997年:40歳未満の患者 約8%
 ●2016年:40歳未満の患者 15.8%
      (約2倍)

3. 意外な原因「顎の小ささ」

若い人の舌がんの原因として
考えられているのが機械的刺激
(舌と歯の摩擦)です。

機械的刺激とは舌が歯に
長期間当たり続けること

原因例
 ●歯並びが悪い
 ●顎が小さい
 ●歯が密集している

研究では若い患者の約9割に
機械的刺激が確認されています。

さらに別の研究では舌のスペースが
狭い人は舌がんリスクが約2.6倍と
報告されています。

4. 顎が小さくなった理由

現代人は昔より噛む回数が大幅に減少

 ●昔:1食 約4000回
 ●現代:約600回

柔らかい食事が増えたことで
顎が発達しにくくなりました。

結果
 ●顎が小さい
 ●舌のスペースが狭い
 ●舌と歯が擦れる

これが慢性的な刺激となり
細胞の炎症 → がんリスク増加に
つながると考えられています。

5. 舌がんのセルフチェック(5項目)

 ① 舌の側面を確認
   舌がんは舌の横(歯が当たる場所)
   にできやすい

 チェック
  ●赤い斑点
  ●白い斑点

 ② 舌の裏側を見る
   舌を持ち上げて舌の裏と
        歯が当たる部分を確認

 ③ 触ってみる
   清潔な指で触り

    確認するポイント
       ●硬いしこり
       ●ザラザラ感
       ●出血

 ④ 痛み・しびれ

 進行すると
  ●食事でしみる
       ●舌のしびれ
       ●舌が動かしにくい
    などの症状が出ることがあります。

 ⑤ 「2週間ルール」
   口内炎は普通1〜2週間で治る

 しかし
  ●2週間以上治らない
       ●大きくなる
       ●出血する
   場合は舌がんの可能性が
   あるため受診が必要

6. 早期発見の重要性

舌がんは
 ●早期発見:5年生存率 約90%
 ●ステージ4:5年生存率 約18%

つまり早く見つければ
治りやすいがんです。

7. 予防方法

 ① 禁煙・節酒
  喫煙と過度の飲酒は
  口腔がんの大きなリスク。
  両方ある場合リスクは
  約4倍とも言われています。

 ② 口の中を清潔に保つ
  ●歯磨き
  ●舌のケア
  ●虫歯治療
  ●歯周病治療

 炎症を放置しないことが重要。

 ③ よく噛んで食べる
  子どもの頃から
  ●ナッツ
  ●硬いパン
  ●繊維質の食べ物
 などをしっかり噛むことで
 顎の発達を促す。

 ④ 歯並びのチェック
  以下の人は歯科相談をおすすめ
  ●歯並びが悪い
  ●舌に歯の跡がつく
  ●顎が小さい

まとめ

 ●舌がんは口腔がんで最も多い
 ●最近は若者にも増加
 ●原因の一つは顎の小ささによる
  舌と歯の摩擦
 ●2週間治らない口内炎は要注意
 ●早期発見で生存率は約90%

記事一覧を見る