一般的な健康診断では、身長と体重から算出する「BMI」で肥満度を判断します。
しかし最近の研究では、同じBMIでも健康リスクは大きく異なることが分かってきています。
特に重要なのは次の3点です。
・男性か女性か
・脂肪がどこについているか
・年齢やホルモン変化(特に女性)
つまり、現在の医学では「肥満を一律に見る」のではなく、個別に評価する時代になっています。
2018年の研究では、BMI約35の肥満の男女208人を調査しました。
研究では、
・CTで内臓脂肪と皮下脂肪を測定
・肝臓や筋肉内の脂肪も測定
・血糖や脂質代謝も検査
という詳しい分析が行われました。
同じBMIでも、男性は女性より
・内臓脂肪が多い
・肝臓脂肪が多い
・筋肉内脂肪が多い
という特徴がありました。
その結果、
・血糖値悪化
・インスリン抵抗性上昇
・中性脂肪増加
・HDL(善玉コレステロール)低下
など、代謝異常が強く出ていました。
メタボリック症候群の割合も、
・男性:37%
・女性:17%
と、男性の方がかなり高い結果でした。
女性は通常、
・お尻
・太もも
・皮下脂肪
に脂肪がつきやすく、これは比較的リスクが低いとされています。
しかし一方で、女性は
「内臓脂肪が増え始めると健康への悪影響が急激に強くなる」
ことも分かりました。
特に、
・炎症
・血糖値悪化
・脂質異常
との関連が男性より強く出ていました。
つまり、
・男性 → 内臓脂肪がつきやすい
・女性 → 内臓脂肪は少ないが、つくと危険性が高い
という違いがあります。
女性は閉経前までは女性ホルモン(エストロゲン)の影響で、
脂肪が皮下につきやすい傾向があります。
しかし閉経後は、
・内臓脂肪が増えやすくなる
・代謝リスクが上がる
ことが知られています。
そのため女性は、
「年齢」と「閉経前後」
を含めてリスクを考える必要があります。
重要なのはBMIだけではありません。
見るべきなのは、
・ウエストサイズ
・血糖値
・中性脂肪
・HDLコレステロール
・肝機能(γ-GTPなど)
です。
特に、
・お腹周りが増えている
・肝機能異常がある
・中性脂肪が高い
場合は、内臓脂肪が増えている可能性があります。
研究では、筋肉量が多い人ほど
・血糖コントロールが良い
・脂質代謝が良い
・炎症が少ない
ことも分かっています。
つまり、
・「脂肪を減らす」だけでなく
・「筋肉を維持する」ことが非常に重要
ということです。
おすすめなのは、
・スクワット
・階段
・軽い筋トレ
・日常的な運動習慣
など、継続できる運動です。
・肥満リスクはBMIだけでは分からない
・男女で脂肪のつき方と危険性が違う
・男性は内臓脂肪がつきやすい
・女性は内臓脂肪がつくと悪影響が強い・
・女性は閉経後にリスクが変化する
・健康診断ではウエストや血液データも重要
・筋肉量を保つことが健康維持に重要
肥満は「体重」だけでなく、
「脂肪の場所」「性別」「年齢」「筋肉量」を含めて考えることが大切です。