痙攣発作とは、
自分の意思とは無関係に
全身または一部の筋肉が
急激に収縮する状態です。
主な原因には以下があります。
●てんかん(脳の電気信号の異常)
●発熱(熱性けいれん)
●脳炎・髄膜炎
●電解質異常
●脳卒中などの脳血管障害
●脳腫瘍
これまでは、痙攣発作は脳腫瘍などの
「合併症」として知られていましたが、
がんの早期サインとしての報告は
ほとんどありませんでした。
デンマークの研究では、
●初めて痙攣発作を起こした
●発作時点ではがんと
診断されていない
18歳以上の約5万人を対象に調査
結果
痙攣発作後1年以内にがんが
見つかった割合は 4.1% でした。
これは同年代の一般集団と比べると、
がん発症リスクが約5.3倍
という高い数字でした。
神経系のがん(脳腫瘍など)
●一般集団の約76倍
●脳腫瘍に限ると約99倍
脳や神経が腫瘍によって
圧迫されるため、
痙攣が起こると考えられます。
神経系以外のがん
●一般集団の約2.3倍
つまり、脳腫瘍だけでなく、
他の臓器のがんのリスクも
上昇していました。
特に多かったのは、
●肺がん(約6倍)
●原発不明がん
でした。
考えられる理由は次の3つです。
① 脳腫瘍による圧迫
腫瘍が脳や神経を刺激・圧迫し、
痙攣を引き起こす。
② がんの脳転移
肺がんや乳がんなどが
脳へ転移すると、
痙攣発作が起こることがある。
③ 傍腫瘍性神経症候群
がんに対する免疫反応が誤って
神経を攻撃し、
痙攣などの神経症状を
引き起こすことがある。
●ほとんどの痙攣発作は
がんが原因ではない。
●しかし、初めて起こった
原因不明の痙攣発作は重要な
警告サインの可能性がある。
●特に発作後1年以内は、
脳腫瘍だけでなく
他のがんが見つかる
可能性にも注意が必要。
✅ 初めての痙攣発作後、
1年以内のがん発見リスクは
一般の約5倍。
✅ 特に脳腫瘍のリスクが高い。
✅ 肺がんなど脳以外のがんの
リスクも上昇する。
✅ 原因不明の痙攣、意識消失、
突然の異常行動があった場合は
医療機関で検査を受けることが重要。
✅ ただし、痙攣発作の大部分は
がん以外の原因によるもの。
結論:初めての原因不明の痙攣発作は、
まれに隠れたがんのサインである
可能性があり、
早めの受診が推奨される。