初めての痙攣発作は「がんのサイン」かもしれない

2026年06月20日 11:14
カテゴリ:

最新研究が示す「初回痙攣発作」とがんの関係

1. 痙攣発作とは

痙攣発作とは、
自分の意思とは無関係に
全身または一部の筋肉が
急激に収縮する状態です。

主な原因には以下があります。
●てんかん(脳の電気信号の異常)
●発熱(熱性けいれん)
●脳炎・髄膜炎
●電解質異常
●脳卒中などの脳血管障害
●脳腫瘍

これまでは、痙攣発作は脳腫瘍などの
「合併症」として知られていましたが、
がんの早期サインとしての報告は
ほとんどありませんでした。

2. 新しい研究で分かったこと

デンマークの研究では、
●初めて痙攣発作を起こした
●発作時点ではがんと
   診断されていない

18歳以上の約5万人を対象に調査

結果
痙攣発作後1年以内にがんが
見つかった割合は 4.1% でした。

これは同年代の一般集団と比べると、
がん発症リスクが約5.3倍
という高い数字でした。

3. 特にリスクが高かったがん

神経系のがん(脳腫瘍など)
●一般集団の約76倍
●脳腫瘍に限ると約99倍
脳や神経が腫瘍によって
圧迫されるため、
痙攣が起こると考えられます。

神経系以外のがん
●一般集団の約2.3倍
つまり、脳腫瘍だけでなく、
他の臓器のがんのリスクも
上昇していました。

特に多かったのは、
●肺がん(約6倍)
●原発不明がん
でした。

4. なぜがんで痙攣が起こるのか

考えられる理由は次の3つです。

① 脳腫瘍による圧迫
    腫瘍が脳や神経を刺激・圧迫し、
    痙攣を引き起こす。

② がんの脳転移
    肺がんや乳がんなどが
    脳へ転移すると、
    痙攣発作が起こることがある。

③ 傍腫瘍性神経症候群
    がんに対する免疫反応が誤って
    神経を攻撃し、
    痙攣などの神経症状を
    引き起こすことがある。

5. 重要な注意点

●ほとんどの痙攣発作は
   がんが原因ではない。

●しかし、初めて起こった
   原因不明の痙攣発作は重要な
   警告サインの可能性がある。

●特に発作後1年以内は、
   脳腫瘍だけでなく
   他のがんが見つかる
   可能性にも注意が必要。

まとめ

✅ 初めての痙攣発作後、
     1年以内のがん発見リスクは
     一般の約5倍。

✅ 特に脳腫瘍のリスクが高い。

✅ 肺がんなど脳以外のがんの
     リスクも上昇する。

✅ 原因不明の痙攣、意識消失、
     突然の異常行動があった場合は
     医療機関で検査を受けることが重要。

✅ ただし、痙攣発作の大部分は
     がん以外の原因によるもの。

結論:初めての原因不明の痙攣発作は、
         まれに隠れたがんのサインである
         可能性があり、
         早めの受診が推奨される。

記事一覧を見る