網膜の中央部である黄斑に加齢性の変化が進行し、物が歪んで見えたり(変視症)、視野の中心部分が暗く見えなくなる(中心暗点)症状が進行する疾患です。
黄斑部は視力情報をまとめて脳に送り出す重要な部位になりますので、これが正常に機能しないと物が歪んでみえる・視野が欠ける・視力が低下するなどの症状が起きます。進行すると失明する恐れもあります。
決定的な治療法がない病気ですが、ルテインとゼアキサンチンを摂取することで加齢黄斑変性のリスクが軽減するという研究が多数あります。
内耳にある三半規管と蝸牛(かぎゅう)にたまる内リンパ液が増えすぎることで発症します。この病気の主な症状は、回転性の激しいめまい、難聴、耳鳴り、耳の充満感や圧迫感の4つで、これらが繰り返し現れます。内リンパ液の増加が原因とされていますが、その正確な原因や発症のきっかけはまだ解明されていません。
メニエール病は、ストレスや疲労が溜まり、睡眠不足の人に発症しやすいです。また、特に30〜50歳代の女性に多く、仕事に熱心で自分を抑えがちな人、ストレスを溜め込みやすい人、忙しい生活をしている人に多い傾向があります。真面目で他人に迷惑をかけたくないと配慮し、すべてを自分で抱え込む傾向がある人も、メニエール病になりやすいとされています。
メニエール病には、漢方薬が症状改善に役立ちます。漢方では、『腎』の働きを強め、体内の水分の循環を改善する「補腎利水」方法を用います。また、ストレスや血虚によるめまいには気の乱れを整える漢方薬が効果的です。体質に合わせた漢方で、血行促進や栄養補給を行い、再発防止にもつながります。
突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)は、特に原因がはっきりしないまま急に発症する聴力の低下を指します。通常、片耳に突然の難聴が現れることが多いです。この症状は、数時間から数日以内に急速に進行することがあります。
中医学的に耳の疾患を考える時、五臓の「肝」と「腎」について考慮することが重要です。
・突然の聴力低下:音が聞こえにくくなり、特に高音が聞こえにくくなることがあります。
・片耳のみ:多くの場合、片耳にのみ症状が現れます。
・耳鳴り:難聴と共に耳鳴り(ティンパニ)を感じることがよくあります。
・めまい:場合によっては、めまいやふらつきが伴うこともあります。
突発性難聴の原因は完全には解明されていませんが、いくつかの可能性があります:
・血流障害:内耳の血流が悪化することで、聴力が低下する可能性があります。
・ウイルス感染:ウイルスが内耳に感染し、聴力に影響を与えることが考えられます。
・ストレス:過度のストレスや精神的な負荷が引き金となることがあるとされています。
・免疫系の異常:免疫系が自分の体を攻撃することで発症する場合もあります。