1日の摂取エネルギー量を守り、炭水化物・たんぱく質・脂質の三大栄養素をバランスよく摂取することです。ビタミンやミネラルも欠かさず摂り、偏りのない健康的な食事を心がけましょう。
複合炭水化物(全粒穀物や野菜など)を選び、急激な血糖値上昇を避けることがポイントです。食物繊維が豊富な食材(玄米、雑穀、野菜、果物)は血糖値の安定に役立ちます。
血糖値への影響が少なく、体を維持・修復するために重要です。魚、大豆製品、鶏肉など脂肪の少ないたんぱく質源が推奨されます。良質なたんぱく質を摂ることで、血糖値の急な変動を防ぎやすくなります。
不飽和脂肪酸(オリーブオイル、ナッツ、青魚)など健康的な脂質は、心血管の健康を保ちます。一方、飽和脂肪やトランス脂肪は控えるべきです。
ビタミンB群やビタミンDは代謝を助け、マグネシウムや亜鉛はインスリンの働きをサポートします。野菜、果物、乳製品、ナッツ、豆類などからしっかり摂取することが重要です。
食物繊維は血糖値の上昇を緩やかにし、腸内環境の改善にも役立ちます。
大事なのは、血糖値を無駄に乱高下させない事です。1週間に約150分、中程度の運動が推奨されています。体を動かすことで、糖尿病だけでなく肥満や生活習慣病、循環器疾患やがん、加齢に伴う生活機能の低下、認知症などのリスクを下げることができると言われています。
運動は、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動とレジスタンス(筋力)トレーニングに分けられます。また、日常生活での活動量を上げることも大切です。
有酸素運動で筋肉の血流が増えると、ブドウ糖が細胞に取り込まれやすくなり、インスリンの効果が高まり血糖値が下がります。また、筋力トレーニングで筋肉が増えると、インスリン抵抗性が改善され、血糖値が下がりやすくなります。ただし、効果は継続しなければ数日で消えてしまいます。
一方、激しい運動は一時的に血糖値を上げたり、心臓や腎臓に負担をかけることがあるため、無理な運動は避けましょう。
血糖値を下げるには、有酸素運動と筋力トレーニングが効果的です。中等度の有酸素運動(ややきついと感じるくらい)や筋力トレーニングは、インスリンの働きを高めます。また、両方を組み合わせることで、より良い効果が期待できます。
特に食後20分ウォーキングすると血糖値の上昇を抑えてくれます。2022年に食後2~5分歩くだけでも十分な効果があったとの報告も上がっております。
CKD(慢性腎臓病)は、腎臓の働きが正常な人の60%未満になるか、タンパク尿が出るなどの腎臓の異常が続く状態です。加齢とともに増えやすく、高血圧や糖尿病、脂質異常、肥満、家族に腎臓病の人がいる場合は特に注意が必要です。また、CKDは心筋梗塞や脳卒中のリスクも高めます。つまり、腎臓を守ることは心臓や脳を守ることにもつながります。
●身体で作られた老廃物をろ過して、尿として排泄します
●体内の水分量や電解質の調整をしています
●ホルモンを出す内分泌器官として、働いています
・適度な運動・生活習慣の改善・糖尿病の治療・高血圧のコントロール・食事管理(特に塩分・カリウム・タンパク質の調整)
椎貝達夫先生の研究によるとマッシュルームから抽出したシャンピニオンエキスには、糞便の臭気を減少させるだけでなく、腸内のアミン産生を低下させ、慢性腎不全の進行を抑制する可能性があります。16例の慢性腎不全患者にシャンピニオンエキスを1日2gまたは4g投与したところ、8例で進行速度に変化はなかったが、残りの8例では腎機能の進行速度が有意に低下しました。これにより、シャンピニオンエキスは慢性腎不全の進行抑制に有効であることが示唆されました。