杉並区西永福の『くすりのトミー』

腎臓の主な働き

腎臓は老廃物を排出する臓器で、糸球体が濾過装置として重要な役割を果たします。血液が糸球体で濾過され、必要な成分は体に戻り、不要なものは尿細管を通って排出されます。腎臓には100万個のネフロンがあり、ネフロン間には栄養や支援を行う血管や組織があります。

eGFR（推算糸球体濾過量）とは？

腎臓の機能を示す重要な指標で、腎臓がどれくらい効率的に血液を濾過しているかを推定するものです。具体的には、腎臓がどれだけの速度で老廃物や過剰な水分を血液から取り除いているかを示す数値です。eGFRは、腎臓が健康かどうか、また腎機能がどの程度低下しているかを評価するために使われます。

eGFRの基準値

eGFR 90以上：正常な腎機能

腎臓が正常に働いている状態で、体内の老廃物や余分な水分を適切に排出できています。
この段階では、特に自覚症状はありません。

eGFR 60-89：軽度の腎機能低下

説明: 腎臓の機能がわずかに低下している状態です。日常生活にはほとんど影響はありませんが、将来的なリスクを避けるために、今後のケアが重要です。

症状: 通常は自覚症状はありませんが、健康管理を意識することが大切です。

eGFR 30-59：中等度の腎機能低下

説明: 腎臓の機能がかなり低下している状態です。腎臓が老廃物を十分に排出できなくなり、体内に老廃物が蓄積しやすくなります。そのため、日常生活に影響が出ることがあります。

症状: むくみ（特に足や顔）、倦怠感（体がだるい）、高血圧、尿の量や回数の変化、尿の泡立ちなどが見られることがあります。

eGFR 15-29：重度の腎機能低下

説明: 腎臓の機能が著しく低下している状態です。腎臓が老廃物を十分に排出できなくなり、体内に蓄積されるため、さまざまな症状が現れます。この段階では、腎機能の低下が明らかになり、症状も顕著に表れます。

症状: 強いむくみ、息切れ、食欲不振、吐き気や嘔吐、集中力の低下、皮膚のかゆみ、口の中の金属味などが見られることがあります。

eGFR 15未満：腎不全

説明: 腎臓がほとんど機能していない状態です。この段階では、体内に老廃物が蓄積し、生命を脅かす状態になることがあります。透析や腎移植が必要になる可能性があり、緊急の治療が求められます。

症状: 極度の倦怠感、息切れや胸痛、極度のむくみ、食欲不振と体重減少、疲労感と無気力、尿が出ない、または非常に少ないなどが見られることがあります。

対策・予防

食事：
中医学では、黒い食材が腎を補うとされています。黒豆、黒ごま、黒きくらげ、山薬（やまいも）、くるみなどが効果的です。特に山薬やくるみは腎虚を改善し、体力を高めます。

日常生活：
腎の健康を守るためには、以下の習慣が有効です。

・足腰を温める：足湯や温かい靴下で足腰の冷えを防ぎ、腎の陽を補います。
・適度な運動とストレス管理：ウォーキングや軽いストレッチで腎のエネルギーを流し、ストレスを減らします。

中医学では、食事や生活習慣を通じて腎を守り、健康を維持することが重要です。