■ 昼寝と死亡リスクに関する研究

2025年07月09日 16:17

・昼寝は疲労回復や夜の睡眠不足を補う効果があるとされるが、最近の研究では死亡リスクとの関連も示唆されている。

・イギリスのUKバイオバンクの8万6千人超のデータを使い、昼寝の習慣と健康との関連を調査(平均年齢63歳、8年間追跡)。

■ 主な研究結果
・昼寝時間の中央値は約24分。

・多くの人は午前9~11時、午後5~7時、午後3~5時に昼寝していた。

・死亡した人は昼寝時間が長く、時間帯も11~15時にバラバラに寝る傾向があった。

・一定のパターンでない昼寝(不規則で長時間)は死亡リスク上昇と関連。

・昼寝自体が有害というより、体の不調や睡眠の乱れのサインの可能性がある。

■ 昼寝に対する考え方のポイント
・規則的で短時間(20~30分以内)の昼寝は有効。

・ただし、不規則で長い昼寝が頻繁にある場合は、健康状態の見直しが必要。

・昼寝は認知症や代謝異常、炎症の初期サインとも関連する可能性がある。

■ 睡眠改善のための生活習慣の提案
・夜間の十分な睡眠が最優先。

・毎日同じ時間に寝起きする、夕方以降のカフェインやアルコールを控える、就寝前のリラックス習慣を持つ。

・日中の活動(運動や日光浴)が夜の良質な睡眠を促進し、結果として昼寝の必要性も減る。

◆ 結論:
昼寝そのものが悪いわけではないが、「不規則で長い昼寝」が頻繁な場合は、健康の警告サインかもしれない。日中の生活習慣の見直しと、質の高い夜間睡眠を目指すことが大切。

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