身近な市販薬に潜むリスクと正しい使い方

2025年07月11日 11:33

【主なポイント】
1. 市販薬の安易な使用に潜む危険
・症状を一時的に抑えることはできるが、根本的な治療にならない。

・自然な治癒反応(熱、痛み、下痢、嘔吐など)を止めることで、かえって回復を遅らせることがある。

【具体的な薬の問題点】
2. 解熱鎮痛薬(例:ロキソプロフェン)
・熱は免疫反応の一部。むやみに下げると免疫力が落ちる。

・長期使用で腎機能障害や胃腸への負担など深刻な副作用も。

・無理に動いて悪化させる例も多い。

3. 下痢止め・吐き気止め
・下痢や嘔吐は体がウイルスや細菌を排出しようとする自然な反応。

・薬で止めると悪化する恐れがある。

・特に胃腸炎での下痢止めの使用はNG(医療現場でも処方されない)。

4. 消毒薬
・傷の治りを遅らせる恐れがある(正常な細胞も傷つける)。

・最近の常識では「水で洗い、湿潤環境で保護」する方が治りが早く跡も残りにくい。

・常在菌まで殺し、感染リスクを高めることも。

5. 胃薬
・胃酸を抑える薬は栄養吸収(鉄・ビタミンB12)に影響する。

・胃の不調は「休ませて」のサイン。薬でごまかして食べ続けると悪化。

6. 湿布薬
・一時的な痛みの緩和に過ぎず、根本治療ではない。

・経皮吸収でも副作用(腎機能低下、アスピリン喘息など)のリスクあり。

・「痛みが引いたから動く」→ 症状悪化の原因にも。

7. ステロイド外用薬
・強力な抗炎症作用があるが、長期使用は皮膚の萎縮、糖尿病、免疫低下の原因に。

・軽度のかゆみにも使われがちだが、慎重に扱う必要がある。

【まとめ】
・「薬=安全」とは限らない。安易な使用は体の回復力を妨げることも。

・大切なのは「症状の意味を理解し、自然な治癒力を活かすこと」。

・本当に必要な時は 自己判断せずご相談を。

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