大腸の憩室炎について

2025年11月24日 11:26
カテゴリ: 腸・消化器

■憩室(けいしつ)とは?

・大腸の壁の弱い部分から 内側の粘膜が外へ飛び出してできる袋状の構造 のこと。

・あっても 多くは無症状。

・日本人では特に S状結腸(左下腹部) に多い。

■憩室炎とは?

・憩室に 便・細菌が入り込み炎症を起こした状態。

・主な症状は

 ・左下腹部の痛み

 ・発熱

・痛みは軽いものから「歩けないほど」強くなる場合まで幅広い。

・重症化すると 腸に穴が開き、お腹の中に炎症が広がり手術が必要。命に関わることも。

■原因

・腸内圧の上昇(便秘・ガス)

・加齢:腸の筋肉が弱くなる

・食物繊維不足(現代食)

・腸内細菌のバランス悪化(善玉菌減少)

・水分不足

・運動不足・加工食品・ストレス

・日本では右側型も多いが、加齢とともに左側型が増える。

■近年の増加

・1970年代:憩室保有率 10%未満

・現在:40%程度
 → 食生活の変化・便秘の増加が原因と考えられる。

■憩室炎の症状

・左下腹部痛が最も多い

・発熱

・右側の憩室炎は 虫垂炎(盲腸)と非常に似ており、鑑別が難しい。

■胃腸炎との違い

・胃腸炎 → お腹全体が痛い

・憩室炎 → 特定の場所(左下 or 右下)が局所的に痛い

・発熱を伴う腹痛は病院受診を推奨。

■受診のタイミング

・腹痛 + 発熱が出たら受診

・CT 検査をすると、憩室炎と虫垂炎の区別が比較的容易。

■治療

・初期:抗生物質 で炎症を抑える

・重症(穿孔・膿瘍):緊急手術が必要

■予防

・便秘を防ぐことが何より大事

 ・食物繊維を取る

 ・水分補給

 ・運動

 ・ストレス管理

・腸内環境を整える生活習慣が重要。

◆最重要ポイント(3つ)

・憩室炎の主な原因は便秘や腸圧が高まること

・中高年に多く、加齢・腸内環境の悪化が関係

・痛みは部分的(左下腹部が多い)で、発熱を伴うことも

記事一覧を見る