「毎年PET/CTでがんになった?」発がんリスクと検査の必要性を医師が解説

2026年06月15日 13:21

PET/CT検査の発がんリスクと正しい付き合い方

「毎年PET/CT検査を受けることに意味はあるのか?」
「発がんリスクはあるのか?」について
youtube / 医師「泌尿器科・消化器内科」
https://www.youtube.com/watch?v=XuqeV7-1jRoより

PET/CT検査とは?

PET/CTは、放射性物質を含む「FDG(ブドウ糖に似た薬剤)」を
体内に注射し、がん細胞が糖を多く取り込む性質を利用して
全身のがんを探す検査です。

仕組み
・FDGを注射する
・がん細胞は糖を多く取り込むためFDGが集まる
・PET/CT画像でその部分が光って見える
・がんの場所や転移の有無を確認できる

PET/CTに発がんリスクはあるのか?

結論
ゼロではなく、一定のリスクがあると考えられている。

紹介された研究では、
50歳の人が
・毎年PET/CTを10年間受けた場合
放射線が原因となるがん発症リスクが
・男性:約1.6%増加
・女性:約1.9%増加
と推定されています。

さらに、
20歳女性が
・半年に1回
・10年間
PET/CTを受けた場合、
発がんリスクは約7.9%まで上昇するとされています。

ポイント
・PET/CTには放射線被曝がある
・繰り返し受けるほどリスクは増える
・特に若年者ほど影響を受けやすい

PET/CTを受けると寿命は延びるのか?

現時点の結論
PET/CTを定期的に受けることで、生存率が向上するという明確な証拠はない。

確かに、
・がんの早期発見率は上がる
・小さながんも見つかりやすい

しかし、
・その結果として寿命が延びる
・死亡率が下がる
というデータは確認されていないと説明

市区町村のがん検診との違い

市区町村が実施する
・胃がん検診
・肺がん検診
・大腸がん検診
・乳がん検診
・前立腺がん検診
などは見逃しもあります。

例えば、
・マンモグラフィ:40~50%程度の見逃し
・胸部レントゲン:見逃しあり
・便潜血検査:出血しない大腸がんは見逃す可能性あり

それでも、
「地域全体の死亡率を下げる効果」が確認されているため公費で実施されています。
一方、PET/CTは発見率は高いものの、生存率向上の証拠が十分ではありません。

PET/CTは本来どんな人が受ける検査?

本来のPET/CTは、
手術前
・がんがどこまで広がっているか調べる
手術後
・再発や転移がないか確認する
ために使われます。

つまり、
「健康な人の全身チェック」よりも、
「がん患者の診断や治療方針決定」が本来の用途です。

PET/CTは100%正確なのか?

そうではない

PET/CTは糖を多く使う場所が光るため、
・炎症
・感染症
・手術後の回復部位
なども光ってしまいます。

そのため、
約3割は「がんではないのに陽性になる(偽陽性)」というデータもあると紹介

偽陽性が起きると
・精密検査が必要になる
・費用がかかる
・不安が増える
という問題があります。

どんな検査を受けるべきか?

動画内での医師の考えは、

優先度が高い
✅ 市区町村のがん検診
✅ 一般的な人間ドック
✅ 胃カメラ
✅ 大腸カメラ
✅ 超音波検査
✅ 血液検査

積極的には勧めない
△ 毎年のPET/CTによる全身スクリーニング

理由は
・被曝リスクがある
・偽陽性がある
・生存率向上の証拠が乏しい

まとめ

PET/CTについてのポイント
・放射線を使うため発がんリスクはゼロではない
・繰り返し受けるほどリスクは増える
・早期発見能力は高い
・しかし寿命を延ばす証拠は十分ではない
・偽陽性も少なくない
・本来はがん患者の診断・転移確認に使う検査
医師の最終的な提言
・まずは自治体のがん検診を活用する
・必要に応じて一般的な人間ドックや内視鏡検査を受ける
・検査は「何のために受けるのか」を考えて選ぶことが大切

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