●3か月以上続く痛みのこと。
●最初はケガや炎症などが原因だけど、
原因がなくなっても痛みが
残ることが多い。
●神経が敏感になって、
必要以上に「痛い」と感じてしまう
体になっている。
●ストレスや不安などの心の状態や、
仕事・家庭などの
社会的なことも関係してくる。
慢性痛が続く理由
(体の仕組みから見た場合)
●ケガや炎症があると、
その周りの「痛みセンサー」
が敏感になる。
●普通なら痛くない触れ方でも
「痛い」と感じてしまう。
●脳や脊髄(せきずい)にある
「痛みを感じる回路」が
敏感になってしまう。
●ケガはもう治っているのに、
「痛みの記憶」だけが
残っている状態。
●脳の一部が変化して、
痛みを強く感じ続けてしまう。
③ 神経のクセ
(神経可塑性/しんけいかそせい)
●神経は「クセ」がつきやすい。
●痛みが長引くと、
痛みを感じやすい
体のクセができてしまう。
④ 心と社会の影響
(バイオ・サイコ・ソーシャルモデル)
●不安やストレス、
人間関係の悩みなども、
痛みを強める原因に。
●「痛み → 動けない
→ 不安・落ち込み
→ さらに痛い」という
悪循環が起こりやすい。
痛みをやわらげる方法
(体の仕組みに基づいて)
●痛みは「危険を知らせるアラーム」
だけど、誤作動することもある。
●「もう危険じゃないよ」と
脳に教えなおす。
例:
●痛みの仕組みを
説明して安心させる(痛み教育)
●鏡を使ったリハビリ(鏡療法)
●痛くない動きを少しずつ行う
2. リラックス神経
(副交感神経)を高める
●痛みで体がずっと緊張していると、
余計に痛くなる。
●「リラックス神経
(パラシンパティック)」を
活性化させて、体をゆるめる。
例:
●腹式呼吸・深呼吸
●ゆっくりしたストレッチ
●瞑想やマインドフルネス
●脳に「動いても大丈夫」と
覚えさせるために、
少しずつ運動する。
例:
●動いても痛みが出ない範囲で運動
(グレーデッドエクササイズ)
●関節の動きをスムーズにする運動
●バランスよく筋肉を使うようにする
●脳の中には「体のどこがどこか」
の地図がある。
●痛みが長く続くとこの地図が
ぼやけて、変な動きや
違和感が出る。
●触覚や動きで、
体の感覚をはっきりさせる。
例:
●肌へのやさしい刺激
(ブラシ・温冷刺激)
●指を使った細かい動き
(足指グーパーなど)
●筋肉・関節・神経のどこに
原因があるのか、
しっかり評価する。
見るポイント:
●神経の通り道に沿った
痛みやしびれがあるか
●筋肉のコリや
トリガーポイントがあるか
●姿勢や動きに左右差があるか
慢性痛の原因の一つとして、
神経の伸縮や滑走性の低下が考えられます。
神経は身体の動きに合わせて伸びたり縮んだり
周囲の組織の中を滑るように移動しています。
その際神経が十分に元の位置へ戻れなかったり
周囲の組織との滑走が妨げられたりすると、
神経に圧迫や牽引などのストレスが加わり、
慢性的な痛みの要因となることがあります。
しかし、このような
神経の滑走性の低下や機能的な問題は、
レントゲンやCTなどの画像検査だけでは
捉えにくい場合があります。
そのため、
画像上で確認された脊柱管狭窄症や
椎間板ヘルニアなどの所見が、
痛みの原因と判断されることがあります。
場合によっては、
神経の滑走性や周囲組織の状態が
十分に評価されないまま、
手術が検討・実施されるケースもあります。
どうやって慢性痛を改善するか?
●筋肉・関節・神経(末梢)
方法:
ストレッチ・筋膜リリース・筋トレなど
●脳・神経の働き(中枢)
方法:
痛みの教育・イメージ療法・深呼吸
●体全体と心(全身)
方法:
少しずつ動かす・安心できる環境づくり