🧠 アルツハイマー病の進み具合が「血液検査」で予想できるかも?

2025年09月17日 13:10
カテゴリ: 生活習慣病

「対次指数」という血液の数値で、将来の認知症の進み方が予測できるかもしれない、という最新の研究のお話です。

1️⃣ 対次指数ってなに?

・英語で「TyG指数」とも言います。

・健康診断の結果にある2つの数字から計算できます:

 ・空腹時の血糖値

 ・中性脂肪の値

・この2つを使って簡単な計算をすると「対次指数」が出ます。

✅ 高いとどうなるの?
 → インスリンが効きにくい体(インスリン抵抗性)になっていることを表します。

2️⃣ インスリン抵抗性って?

・インスリンは、血糖(血液中のブドウ糖)をエネルギーに変える手助けをするホルモン。

・でも、体がインスリンの働きをうまく使えなくなると…

 ・血糖値が下がりにくくなる。

 ・糖尿病や生活習慣病のリスクが高くなる。

 ・そして最近では「認知症との関係も深い」とわかってきました。

3️⃣ アルツハイマー病との関係

・アルツハイマー病は、脳にゴミ(アミロイドβ)がたまる病気。

・実はそのゴミは、インスリンと同じ酵素で分解されるんです。

・でも、インスリンが多すぎると、酵素がそっちに使われてしまって、ゴミが処理できずにたまりやすくなる…。

・結果、認知症が進みやすくなるというわけです。

だから最近は、アルツハイマー病のことを「脳の糖尿病(3型糖尿病)」とも呼ぶ人がいます。

4️⃣ 最新の研究(2025年)

・認知症の前ぶれである「MCI(軽度認知障害)」の人たち315人を調べました。

・3年間、認知テストと血液の数値(TyG指数)をチェック。

・結果:

 ・TyG指数が高い人ほど、認知症の進み方が早かった!

 ・一番高いグループは、一番低いグループの約4倍のスピードで悪化。

5️⃣ TyG指数の目安(ざっくり)

・計算式はちょっと難しいけど、ざっくり言うと:

🔢 血糖値 × 中性脂肪 が「6000以下」ならOKの目安!

・例えば:

 ・血糖値 100 × 中性脂肪 60 → 6000(ギリOK)

 ・血糖値 100 × 中性脂肪 100 → 10000(高すぎ注意)

 (高ければ高いほどリスク大)

6️⃣ どうすれば対策できるの?

🟢 対次指数は、努力すれば下げられます!

方法 内容
🍚 食事 :血糖値が急に上がらない食べ方(野菜→おかず→ご飯の順)
🏃 運動  :有酸素運動(ウォーキングなど)や筋トレが効果的
😴 睡眠&ストレス :良い睡眠とストレス対策で、ホルモンのバランスも整う

これらをすることで、認知症の進行も遅らせられる可能性があるんです!

7️⃣ まとめ

✅「対次指数(TyG指数)」は、自分の体の将来を知るヒントになります。

・健康診断で「血糖値」と「中性脂肪」がわかれば簡単にチェックできます。

・もし高かったら、落ち込まずに生活を見直すチャンス!

・脳の健康は、体全体の健康管理から!

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