「対次指数」という血液の数値で、将来の認知症の進み方が予測できるかもしれない、という最新の研究のお話です。
1️⃣ 対次指数ってなに?
・英語で「TyG指数」とも言います。
・健康診断の結果にある2つの数字から計算できます:
・空腹時の血糖値
・中性脂肪の値
・この2つを使って簡単な計算をすると「対次指数」が出ます。
✅ 高いとどうなるの?
→ インスリンが効きにくい体(インスリン抵抗性)になっていることを表します。
2️⃣ インスリン抵抗性って?
・インスリンは、血糖(血液中のブドウ糖)をエネルギーに変える手助けをするホルモン。
・でも、体がインスリンの働きをうまく使えなくなると…
・血糖値が下がりにくくなる。
・糖尿病や生活習慣病のリスクが高くなる。
・そして最近では「認知症との関係も深い」とわかってきました。
3️⃣ アルツハイマー病との関係
・アルツハイマー病は、脳にゴミ(アミロイドβ)がたまる病気。
・実はそのゴミは、インスリンと同じ酵素で分解されるんです。
・でも、インスリンが多すぎると、酵素がそっちに使われてしまって、ゴミが処理できずにたまりやすくなる…。
・結果、認知症が進みやすくなるというわけです。
だから最近は、アルツハイマー病のことを「脳の糖尿病(3型糖尿病)」とも呼ぶ人がいます。
4️⃣ 最新の研究(2025年)
・認知症の前ぶれである「MCI(軽度認知障害)」の人たち315人を調べました。
・3年間、認知テストと血液の数値(TyG指数)をチェック。
・結果:
・TyG指数が高い人ほど、認知症の進み方が早かった!
・一番高いグループは、一番低いグループの約4倍のスピードで悪化。
5️⃣ TyG指数の目安(ざっくり)
・計算式はちょっと難しいけど、ざっくり言うと:
🔢 血糖値 × 中性脂肪 が「6000以下」ならOKの目安!
・例えば:
・血糖値 100 × 中性脂肪 60 → 6000(ギリOK)
・血糖値 100 × 中性脂肪 100 → 10000(高すぎ注意)
(高ければ高いほどリスク大)
6️⃣ どうすれば対策できるの?
🟢 対次指数は、努力すれば下げられます!
方法 内容
🍚 食事 :血糖値が急に上がらない食べ方(野菜→おかず→ご飯の順)
🏃 運動 :有酸素運動(ウォーキングなど)や筋トレが効果的
😴 睡眠&ストレス :良い睡眠とストレス対策で、ホルモンのバランスも整う
これらをすることで、認知症の進行も遅らせられる可能性があるんです!
7️⃣ まとめ
✅「対次指数(TyG指数)」は、自分の体の将来を知るヒントになります。
・健康診断で「血糖値」と「中性脂肪」がわかれば簡単にチェックできます。
・もし高かったら、落ち込まずに生活を見直すチャンス!
・脳の健康は、体全体の健康管理から!