慢性炎症とは

体の中で弱い炎症反応が長期間続いている状態を指します。

本来、炎症はケガや感染から体を守るために起こる正常な防御反応です。
たとえば、傷口が赤く腫れたり、熱を持ったりするのは急性炎症と呼ばれ、
通常は原因が解消されるとおさまります。

一方で慢性炎症は、はっきりした症状がないまま、
体内で低レベルの炎症が続くことがあります。
その状態が長く続くと、血管・肝臓・脳・代謝機能などに
少しずつ影響を与えます。

慢性炎症には、
●内臓脂肪の増加 ●睡眠不足 ●運動不足 ●食生活の乱れ 
●喫煙 ●慢性的なストレス ●歯周病
などが関係すると考えられています。

近年では、
●2型糖尿病
●心血管疾患
●脂肪肝
●認知機能の低下
などとの関連も研究されています。

そのため、慢性炎症を防ぐには、
1. 食事
2. 運動
3. 睡眠
4. ストレス管理
5. 口腔ケア
など、日々の生活習慣を整えることが重要です。

2型糖尿病

インスリンが血糖を下げますが、慢性炎症や内臓脂肪が増えると、
インスリンが効きにくくなります(インスリン抵抗性)

内臓脂肪から炎症物質が出る

体が軽く炎症状態になる

インスリンが効きにくくなる

血糖値が上がる

さらに炎症が増える

という悪循環

放置すると
●動脈硬化 ●腎障害 ●神経障害 ●視力低下 ●心筋梗塞 ●脳梗塞
などにつながります。

心血管疾患

慢性炎症とどう関係?

血管は本来なめらかですが、炎症で傷つきます。

イメージ:
血管の内側が
「ツルツル」

炎症で
「ザラザラ」

コレステロールが溜まりやすくなる

動脈硬化

●心筋梗塞 ●狭心症 ●脳梗塞 ●動脈硬化

アルツハイマー病

認知症の代表的な病気。
脳に異常タンパク(アミロイドβなど)が蓄積し、神経細胞が障害されます。

慢性炎症とどう関係?

最近かなり研究されている分野です。

脳の免疫細胞(ミクログリア)が慢性的に活性化すると、
脳内炎症が続く可能性があります。

つまり:

全身の慢性炎症

脳でも炎症が起きやすくなる

神経細胞ダメージ

特に重要なのが睡眠

睡眠中は脳の「掃除」が行われると考えられています。

睡眠不足

老廃物除去低下

炎症・異常タンパク蓄積

との関連が研究されています。

非アルコール性脂肪性肝疾患

「お酒をあまり飲まなくても脂肪肝になる病気」
最近かなり増えています。

慢性炎症とどう関係?

肝臓に脂肪がたまる

炎症が起きる

肝細胞ダメージ

さらに炎症

進行すると:

脂肪肝

肝炎

肝硬変

に進むことがあります。

特徴

かなりの人が無症状

健康診断で:

AST/ALT高値
「脂肪肝ですね」

で見つかることが多い

慢性炎症の改善方法

内臓脂肪を減らす

最も影響が大きいと考えられています。

内臓脂肪は炎症物質を出すため、

内臓脂肪増加

慢性炎症

糖尿病・動脈硬化・脂肪肝

につながりやすくなります。

実践
●過食を減らす ●夜食を減らす
●甘い飲料を控える ●体重を少しずつ落とす

食事改善

「炎症を増やす食習慣を減らす」こと。

増やしたいもの
●野菜 ●魚 ●豆類 ●発酵食品 ●ナッツ ●食物繊維

減らしたいもの
●超加工食品 ●清涼飲料 ●揚げ物過多 ●加工肉 ●過度のアルコール

腸内環境を整える

腸内には数百〜数千種類、数十兆個とも言われる腸内細菌がいます。

このバランス(腸内フローラ)が乱れると、

●炎症 ●免疫異常 ●肥満 ●血糖異常

なぜ腸が慢性炎症に関係する?

腸は「栄養を吸収する場所」であると同時に、
外部と接する巨大な免疫器官でもあります。

腸内環境が悪化すると:

腸内細菌バランス悪化

腸のバリア機能低下

炎症性物質が体内へ入りやすくなる

慢性炎症

につながります

運動習慣

適度な運動には抗炎症作用があります。

特に重要なのは:
●継続 ●座りっぱなしを減らす

おすすめ
●速歩 ●軽い筋トレ ●階段 ●自転車

目安:
●有酸素運動 週150分程度 ●筋トレ 週2〜3回

睡眠改善

かなり重要です。

睡眠不足は炎症を増やします。

ポイント
●7〜9時間 ●毎日同じ時間に寝起き
●深夜スマホを減らす ●寝酒を避ける

ストレス管理

慢性ストレスは炎症を悪化させます。

方法
●散歩 ●呼吸法 ●瞑想 ●趣味
●自然に触れる ●休養

 禁 煙

喫煙は強い炎症促進因子です。

改善効果が大きいです。

 口腔ケア

歯周病は慢性炎症と関連します。

基本
●歯磨き ●フロス ●定期歯科受診